「令和7年度延岡ITカレッジ」修了式を開催しました
株式会社brinity(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有江 和文)は、延岡市が主催する「令和7年度 延岡ITカレッジ」の運営を担い、令和8年2月28日(土)に修了式を開催しました。事業者コース・キャリアアップコース・学生コースの3コースにわたり、合計40名が約5か月間の研修を修了しました。
【講座の目的】
延岡市では、市民自らの目線で延岡の魅力を発信する「市民YouTuber」を養成するため、令和7年9月から12月まで全12回の講座を開催しました。この講座は、ふるさとの再発見や市政参加の促進、本市のプロモーション推進及び観光誘客等を図ることを目的としています。
【成果発表】
修了式では、所定の課程を修了した受講生が、自身で作成した修了作品を上映しながら、一人3分の持ち時間で成果発表を行いました。受講生たちは、作品のテーマやコンセプト、制作時に工夫した点や難しかったところなどを語り、3ヶ月間の学びの成果を披露しました。




■ 延岡ITカレッジとは
「延岡ITカレッジ」は、延岡市が主催・株式会社brinityが運営するデジタル人材育成事業です。令和7年度は3つのコースを展開し、令和7年10月の開講式から令和8年2月まで約5か月間にわたって研修を実施。「長期的なデジタル人材の進化へ追従できる、デジタル技術の基礎知識の習得」を到達目標に掲げ、原則対面形式でプログラムを展開しました。
■ 各コースのプログラム概要と修了者数
学生コース|修了者:13名(高校生・大学生対象)
市内の高校生・大学生を対象に、高校教育の「情報Ⅰ・Ⅱ」との連携を意識しながら、実践的なデータサイエンス・AI活用スキルを習得するカリキュラムを全10回にわたって実施しました。
Pythonプログラミング(Google Colab、Pandas、データ可視化)
機械学習入門(scikit-learnを用いたモデル構築)
生成AI活用(プロンプトエンジニアリング、AI倫理)
地域IT企業訪問(職場見学・業務体験・社員との対話)
最終プロジェクト演習・成果発表会
事業者コース|修了者:16名(市内企業従業員対象)
DX推進を目指す市内企業の従業員を対象に、全11回のプログラムを実施。生成AIのビジネス活用、プロジェクトマネジメント、DX先進企業視察などを通じて、社内DX推進の中核となる人材育成を行いました。
キャリアアップコース|修了者:11名(就職希望者対象)
市内企業へのIT職就職を目指す方を対象に、HTML/CSS・JavaScript・Python等のWeb開発技術を体系的に習得。さらにGoogle AppSheetを活用したローコード・ノーコードによるアプリ開発に取り組み、プログラミングの知識を実務に活かす実践力を養いました。事業者コースとの合同OJT型演習では、実在企業から提出された提案依頼書(RFP)に対し受注者として開発に挑む、実務さながらの経験を積み重ねました。
■ 成果発表会:各コース代表チームの発表内容
修了式後の成果発表会では、各コースを代表するチームが約5か月間の研修成果を発表しました。
事業者コース・キャリアアップコース合同発表
「防災意識の向上〜浸水想定アプリ開発」
㈱D’s DRONE(大野氏)× キャリアアップコース(丸山氏・黒木氏・佐保氏)
3次元測量を専門とする㈱D’s DRONEが抱えていた「蓄積した測量データをアプリに落とし込むスキルがない」という課題に、キャリアアップコースの受講生3名が開発パートナーとして挑みました。
市民の現在地に対して水位条件ごとの危険度と行動指針を即時に返す「意思決定支援ロジック」 を搭載した浸水想定アプリのPoC(概念実証)を、Google AppSheet を活用して開発。延岡市が提供する既存のハザードマップでは伝わりにくかった「自分ごと」としての防災意識を高める仕組みを実現しました。
今後は河川水位APIとのリアルタイム連携やWebGISへの拡張を見据えており、実用的な防災行動支援ツールへの発展が期待されます。


■ 本事業の特長
① OJT型研修モデルの導入
求職者が市内事業者の実在する経営課題に開発パートナーとして取り組む「OJT型研修」を採用。受講生は実務経験・開発実績を得ながら、事業者はDX試作品を低リスクで獲得するという、双方にメリットのある仕組みを実現しました。
② 国際標準「オープンバッジ」の授与
修了要件(出席率・レポート提出・最終成果物・ルーブリック評価)を達成した受講生に対し、延岡市からデジタル証明書「オープンバッジ」が授与されました。オープンバッジは世界共通の国際標準規格に沿って発行されるデジタル資格証明であり、個人専用のウォレットで一元管理、SNSでの共有も可能です。
③ 宮崎県デジタル人財育成コンソーシアムとの連携
県全体のデジタル人材育成の取組とも連携し、地域全体のDX推進を後押しする体制のもとで研修を実施しました。
■ 延岡市・株式会社brinityのデジタル人材育成への取組
株式会社brinityは、延岡ITカレッジ4年間のうち3年間の運営を担い、地域のデジタル化を支える人材育成サイクルの構築に継続的に取り組んでいます。令和7年度は全3コースを一貫して運営し、事業者・求職者・学生それぞれのニーズに応えた体系的なデジタル人材育成プログラムを提供しました。令和7年度までの延岡ITカレッジ累計修了生は約250名に上り、今回修了した40名が延岡市の産業を支えるデジタル人材として地域で活躍することを心より期待しています。